副港市場内にオープンした市民待望の温泉施設「港のゆ」だが、入浴料金が2千円では、とても一般市民は利用できない。運営者側もその辺は承知のようで、「割引券」や「優待券」を発行して対応しようとしたがこれに道(保健所)から「待った」がかかった。当然のことである。
「公衆浴場法」によって、「業として公衆浴場を経営しようとする者は、都道府県知事の許可を受けなければならない」とされていてしかも「新たに設置しようとする公衆浴場の設置の場所は、既設の普通浴場の浴場本屋と設置しようとする公衆浴場の浴場本屋との直線による最短距離が500メートル以上離れた場所でなければならない」と定められている。
500メートルより近い場所の設置する時は、規定の料金の5倍以上に設定する必要がある。そこで港のゆは2千円として、許可を得たわけである。このことは計画当初から明らかで、そのために既存の浴場と折衝を重ねてきた経緯もあるが解決を見ないままにオープンされた。
民間施設なら取り立てて話題にすることもないが、港のゆを運営する会社の親会社的立場にあり、港のゆが同居する「副港市場」を経営する株式会社副港開発には資本金として七千五百万円が稚内市から投じられている。つまり私たちの税金が投入されているのである。
資本金以外にも1億円とも、その数倍ともいわれる巨額の税金がいろいろな名目で支出されているということだが、金額や内容は市の担当者にたずねてもハッキリしない。議員にあたっても「良くわからない」というのが現状である。
どうしてこんなことになっているのか。高額すぎてせっかくできた温泉に入れないことも問題だし、そのことによって副港市場全体の経営が立ち行かなくなるような事態になることはもっと困ることである。いずれの場合も納税者である市民にしわ寄せが来ることになる。まったくもって迷惑な話である。
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